中小企業のための”上手な給与の支払い方ができる”コンサルティング

貴社の給与の基準は機能していますか?

    
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貴社の給与の基準は機能していますか?

こんにちは!
賃金人事制度構築コンサルタント
の伊東健です。

本日は、「貴社の給与の基準は機能していますか?」
というテーマで
お話したいと思います。

最近給与に関するセミナーを開催しているのですが、
説明しながら「やっぱり大事だな」と改めて
感じたことをお伝えします。

それは給与を決める基準は何か?
ということです。

代表的な基準は5つほどある

ここで
給与を”基本給”と考えると
分かりやすいと思います。

この基本給を決める基準というのが
大きく分けて以下のようなものがあります。

・裁量型
・年功型
・能力型
・職務型
・役割型

それぞれ簡単に説明すると

裁量型:経営者の一存で決まる
年功型:年齢や勤続年数で決まる
能力型:社員の能力で決まる
職務型:社員が遂行する職務の難易度や範囲などで決まる
役割型:社員の役割や責任の度合いに応じて決まる

こんなイメージです。

採用する基準として
絶対これがよくて、これがダメということは
ありません。

その会社の中で
例えば人件費コントロールや
社員の成長、納得度ということを
考えた時に機能するか?

ということが重要です。

もし、経営者の一存で決まる裁量型でも
それが適切に機能しているのであれば
私は問題ないと考えています。

日本で最も多い基準は「能力型」

このように一概に基本給を決めるといっても
色んな基準があるのですが、

この中で最も多い基準というのが
”能力型”だそうです。
だいたい60~70%の会社が採用している
というアンケート結果があります。

ただ一方で、能力基準というのは
組織管理上、問題が出やすいことも事実です。

例えば、仕事をバリバリ進めて結果を出している社員が
その能力を認められて組織の中を上がっていくとしましょう。

しかし、ふたを開けてみると、
本当にやってほしい部下育成が苦手だった
というようなことが起こったりします。

能力基準では、
このように能力と行動がひもづかない
ということがよく起こるのです。

もちろん、能力基準でも組織運営上
まったく問題ないというケースもあるので
一概に同じ問題が生じるとは言えません。

基準を変えて組織が活性化することも

その会社の状況や目指すべき未来像を踏まえて、
どの基準を採用すべきかという
観点で設定するのが大事です。

ある会社では、
より行動をすることに焦点を当てた
役割基準を採用していますが、

これがばちっとはまって、
若手~中堅社員が
より上を目指して組織が活性化している
というケースがあります。

実際に、今まで組織が年功的になっていて
管理者の高齢化が進んでいましたが、
30代の管理者が誕生したというケースもあります。

このように、給与の決定基準一つで
組織運営がガラッと変わることが
あります。

今どんな基準で給与を決めているか?
それは機能しているか?
ぜひ確認していただきたいです。

今回は以上です。
ご覧いただきありがとうございました。

『賃金人事制度構築コンサルタント』
伊東健


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